アラフィフ男子の思いつき雑記ブログ zatublog’s diary

いち介護職員の日常をブログにします

仕事での失敗談!インスリンの針刺し事故です。

 現在の職場(再雇用での復帰なんですが)での失敗談です。

 今年の1月下旬に再雇用して頂きまだ半年強ですが、結構ショックな失敗談があります。聞いてくださいね。

 

 ある日、一部屋空いていた所に新しく入居者様が入られる事になりました。それは一ヶ月以上も前に入所が決まっていた入居なんですが、入居の2日くらい前に急遽この方が糖尿病でインスリンを打っている方だとの情報がありました。しかも、一日3回です!

今までのパターンだと、朝昼夕の3回のインスリン接種の方は先に主治医と相談し2回に減らすなどの検討をして貰ってからの入所にしていました。

それは、ナースでの対応が可能だからです。

 

 グループホームでは看護師は特に必要なく本来なら看護師はいないのが普通だと思います。ただ、うちのグループホームでは同じ建物内にデイサービスと小規模多機能居宅介護と言う施設が入っており看護師が一人常駐しています。また、近くに建っている同系列のサ高住とデイサービスにも看護師がいるので簡単な医療行為も日中なら毎日対応


できると言った感じです。

 しかし、朝は看護師が出勤するまでに朝食が開始されるのでインスリン注射は介護士で対応しないといけなくなります。と言った理由で主治医と相談してインスリンの回数を減らして貰っています。

 

 一ヶ月以上の時間があったのに何をしていたんだ!と呆れて言葉がでません。

ただ、正確にいえばインスリンを自己接種できる方であれば何の問題もありません。完全に自己接種できなくてもこちらがセッティングのみを行い針を打てさえすればそれでも大丈夫みたいなんです(詳しく言えば一緒に単位を確認し消毒などもこちらの指示で行うなど決まりはあるみたいですが)。

なので一応それが出来るからと入居はOKになったみたいです。この方は何とか針は自分で刺すことが可能です。とは言え、一人で注射できなくなれば看護師が毎回対応するか、対処になるかです。家族様にも説明できているのだろうか?

 

 とは言え、私はインスリン注射は経験ありません。経験あるスタッフも居るみたいですが長らく行っておらず詳しく覚えている人もほぼいません。にも関わらず、入居日までに看護師からの説明も指導も無く、行き当たりばったりの説明のみでスタートしました。やらなくてはいけない状態です。

 

 これは結構無茶苦茶な事で、朝は夜勤者と朝食時間が過ぎてからの早番の出勤で合計二人です。夜勤明けでのインスリン注射は頭が働いていない事もありリスク有りなので早番が来てからの注射になります。しかも二人しかいないし、夜勤者も半時間後には退社時間です。

 日勤は?と言うと、私の施設では日勤も2人しかスタッフがいません。

(※本来グループホームは利用者3名に対してスタッフ1名が必要です。グループホーム9名なので日勤は3名必要ということになります。ですがうちの施設では2名で人員基準も守られています。このからくりは後日またブログにしたいと思います!

 そうなんです!一人が抜ければ一人になるのです。15分程度の時間ですが一人で食事準備や介助などをしないといけないのです。インスリン注射をしている方も早く現場に戻らないといけないと焦ります。

 

 ここで私は事故を起こしました。

私は一度他のスタッフが血糖測定をしインスリンを打っているところを見ただけ(これだけがインスリン注射の説明でした!!!)です。不安があったので、その事故のあった時は看護師に直ぐに聞けるように注射をしている所に立ち会ってもらってました(二回目)。

 インスリンを無事に打ち終わり針を抜こうとキャップを再度付けて引き抜きました、、、。正解はキャップは引き抜くのではなく回すのです。前回は回して取ったんですけど、ただ一回の経験できっちりと覚えていなかったのと現場に早く戻らないとと焦っていた事もあり引き抜いてしまいました。引き抜くと針は取れずに注射器に残ったままです。引き抜くのに力が入った反動で手が注射器のもとに戻ってしまい指に刺さってしまったのです。

 看護師からは患部をつねり血を出しながら流水で流すようにと言われて行いました。こんな事ももちろん知らされていません。たまたま看護師がいたから出来た対応できただけです。そして、その日は夜勤だったのですが病院に受診し採血だけ行いました。現在、C型肝炎を持っていないかの検査らしいです(運悪くこの方はC型肝炎を持っていました)。そして3か月後に再度受診です(感染していないかの確認のためです)。労災にはなったのですが、、、。

 かなりのショックでしたが、利用者様やスタッフには関係の無いことです。その時受診に行った時に残業してくれたスタッフなどもいるので、夜勤明けに管理者にそのスタッフに残業を付けてあげて欲しいと言いに行きました。この時の対応にも不信感がでました。

 「何のこと?」くらいの反応だったんです。事故報告書ももちろん読んでいるだろうし看護師からも聞いているだろう。案の定事故のことは知っているようでした。普通ならまず先に「大丈夫でしたか?」と声を掛けてくるのが管理者の仕事ではないか?

 自分の事を言っても仕方ないが、私ならまず、利用者さまとスタッフの安否について確認していました。

 腹が立つと言うより呆れたと言うのが本当の気持ちです。新人さんが続かない原因が次から次へと湧いて出てきます。

 

 呆れついでで言うと、医師の診断書が現場に回ってきたのも入所が決まってからです。しかもその診断書は平成31年のものです。古いのでは無いか?と管理者に確認しても「形式的な事だけなのでこれでも問題はないです」とのこと。私が管理者の時は出来るだけ半年以内の診断書を取ってもらっていたのでこれにも呆れました。

 

 しかもこの診断書で追加で呆れたのが、現病歴・既往歴の欄に認知症”の文言がどこにも無いのです。これは致命的です。グループホーム認知症対応型共同生活介護と言う施設です。認知症があって初めて入居できる施設です。アルツハイマーや脳血管性など認知症であるとの医師の診断が必要です。少し気になって他の方の診断書も確認しましたが、この方の一つ前に入居された方の診断書にも認知症が記載されていません。とてもしっかりされた方なので、「それはそうか」とあまり驚かなかったのですが、、、。この事に対しても管理者に確認すると「そうなんですよね。自分も気にはなっていたんですけど、主治医からは認知症ですねと言われていたみたいなのでそれで良いのかな、と思って」との答えでした。

 

 この管理者の問題はまだあるのですが、管理者の仕事はとても大変です。それも十分分かっています。ただ、問題点は大きく、このままでは駄目なのも確かです。バレなければ良いと言うものでも無く、スタッフのモチベーションも下がり続けている状態です。

 

 こんな状況になっているとは!と悩ましい日々が続く今日このごろです。

 それでは本日も最後までお読み頂きありがとうございました。