アラフィフ男子の思いつき雑記ブログ zatublog’s diary

いち介護職員の日常をブログにします

前回の続き。対応困難な利用者さん。「優しくなれない、、、」

 前回の続きです。精神的に追い込んでくる利用者さんの話です。

 

 以前も話ししましたが、典型的な認知症があり体はしっかりと歩行状態はうちのグループホームでも一番の女性です。

 スッタフ同士や他の利用者さんと話していると必ずチンプンカンプンな話をしながら入ってきたり、仕事で忙しくしていると「しんどないか?御飯食べるなら作るから」とか「ちょっと座りなよ。うちがここにあるあれを持ってきてあげるから(本当にあれこれそれ、あっちどっち、などを言い言葉にできないんです)」と話に入ってきたりします。その一つ一つに対応しないといけません。

 そして、直ぐに歩き出します。歩くくらい歩かせてあげたいのですが、何でも触ります。食べ物を置いていると取って食べてしまうので目のつく場所には置けないし、危険なものも置けない。その上、座っていても立っていても急に意識が飛んだように一瞬眠るので転倒の危険もあります。”何でも一回触ってみる”のは関西のおばちゃんの修正なのかも知れませんが(^_^;)

 「トイレに行きたい」と言っても、トイレの場所が分からないし、パンツを下ろすと言う行為も分からなくなることも日常茶飯事。

 この方がいるだけでも一人での介護は困難だし、手一杯の中で関わろうとすると精神的にもやられてしまうんです。

 

 そして今日もあったのですが、短気なのです。最近はより短気になっています。

 今日は、前の席の人の食事を取ろうとしたので、「それは前の人のやつやからね」と言うと、「知ってるよ。うちは何もしてないよ」と前の人の皿を触りながら堂々の否定!「そやね。なら座って食べてよ」と言っても「分かってる。食べるよ。今から食べようとしてるから」と更に皿を持とうとする。「それは〇〇さん(前の人)のやから置いといてあげてよ」と言うと「分かってるよ。そんなんいらんし取ってない!もううち帰る。変なことばっかり言ってくる」などと怒り出しどこかに行こうとする。

 今回はいつもより酷かったが、もう少し小さいのは日常茶飯事で、ちょっと言われると怒こることで解決しようとする。多分、自分が今どんな行動をしているのかが自分で理解できていないのだと思う。

 急に「これあれよな。こんな感じのあれでいいんかな?」と言ったかと思うと上着を脱ぎだし、「こんなところで脱いだら恥ずかしいよ」と言うと「脱げへんよ。そんなことしません」と今脱いでいるのにも関わらずそう返事してくる。「脱いでるやん」と伝えると自分を見て「あっそうか」笑いながら更に脱ぐ、といった感じ。

 

 怒っても注意しても理解してくれないので無駄になる。ひとつひとつの行動をオブラートに包み伝えて怒らせないように対応していくしか無いんです。本当に精神がすり減り体力的に疲れるより数倍のダメージを食らってしまう。働くなら日勤は3日連続が限度です。

 

 スタッフがもう一人いれば交代交代で対応できるし、話をゆっくり聞いたり対応したりする時間も増える。だけど、一人では限界なんです。

 今日は夜勤に来たスタッフに「どうしても優しくなれない」とポロッと愚痴をこぼすと、「分かる。私もこの状況限界かな。いくら頑張っても評価もしてもらえやんし」と。

 辞めよっかな、的な発言が帰ってきたのでちょっとびっくりして、「今はスタッフが一人少ないから心に余裕がないだけよ」と思わずフォロー!「でもこんなの介護じゃないよね。利用者さんと関わる時間もないからね」と私が言うと「ただやらなアカンことだけをするだけで精一杯やもんね」と。

 

 まとまらない話で長くなってしまいましたが、こんな施設もあるんです。

上の人間の無関心って恐ろしい。何の痛みも悲しみも感じていないんでしょう。

今回の愚痴は二部構成にさせてもらいましたm(_ _)m