アラフィフ男子の思いつき雑記ブログ zatublog’s diary

いち介護職員の日常をブログにします

私の施設(グループホーム)の、ご飯を食べない利用者様について。

 今日は、グループホームに入居されている方の紹介です。

 

 この方は日中はほぼ寝たきりです。食事の時間に起きてきて(全介助にてベッドから離床します)食事を摂り食後は臥床です。その他は入浴の時だけです。

 認知症はあるものの軽度で受け答えはできますが、会話は話しかけると返事をするのみ。

 体が大きく立位は出来ないため介護側の負担は大きい。

 

 こんな状態の方ですが、介護者にとって一番辛いのは、数少ない離床時間である食事の時間です。食事の時間は利用者にとって数少ない楽しい時間であることが多いのですが、この方は苦痛の時間なのです。と言うのは、3食の食事はほぼ食べ無いのです。口に物を運んでも嫌な顔をして顔を背けます。やっと口に運べたと思っても出してきます。恐らく本当に硬いものは喉を通らないんだと思います。その証拠にゼリー系は何とか食べてくれます。食事とは別にプロッカゼリーというものを食べています。これは何とか口を開けてくれますし、飲み込んでくれます。80g弱のゼリーですが何口も掛けて食べるくらいしか口を開けてくれませんが。そして水分補給はと言うと、お茶と牛乳、エンシュア(これは栄養補給できます)なのですが、ほぼ自分から摂取することは無くコップを持っていただく事から初めます。200mlのお茶や牛乳を飲むのに他の方が食事を摂るのと同じ時間が掛かります

 他の方の食事の介助や薬を配る、食器を洗う、口腔ケアをする、などを2人から1人のスタッフで行うので当然十分に関わってあげる事ができません。本当に本人にしてもスタッフにしても辛くてストレスの掛かる時間です。食事もほぼ全量捨てていますし。

 

 食事を摂らないのなら注文はしない方が家族の金銭的な負担も軽減できるし、そのお金でゼリー系の物を増やすなどの対応もできるのでは無いかと管理者や計画作成担当者に伝えた事もありますが、家族の希望は食事を摂ることだと回答があったとのことで未だに現状を続けています。

 今は家族もほぼ会えない状態なので現状をしっかり伝え介護方法を考えていくのが計画作成担当者や管理者の仕事だと思うのですが、家族にはきっちり伝わっていないのではないかと疑問ではあります。

 食べないのは分かっているとは思うが、家族も主治医もここまでだとは理解していないのだと思います。家族に関しては理解しようとしていない(まだまだ食べれるようになる等の期待がある)のだと思います。

 

 かと言って、ゼリーに変えたところで本人の満足度は上がらるかと言えば上がらないでしょう。食べることに興味がなく苦痛なのです。嫌々食事を見せられ全てを廃棄する。嫌々ゼリーを口に運ばれそれを飲み込む、嫌々水分を摂らされ飲み込む。それが毎日なのです。体も大きく自分で動かせないので長時間の臥床は難しい。スタッフも色々関わってあげれるだけの人的余裕もないんです。

 

 入浴時の問題点などもあるのですがこの辺にしておくことにします。

 家族様と介護者のコミュニケーション、家族様と利用者本人のコミュニケーションは大切です。早く自由な面会が許される世の中になってくれる事を願います。

 、、、もしかしたら、うちの施設の対応が遅いだけなのかも、、、。