アラフィフ男子の思いつき雑記ブログ zatublog’s diary

いち介護職員の日常をブログにします

手探り介護

 先日、母親におかずを作ってもらいました。

 母親のできること探しの続きです。

 

 おかずくらい作ってもらえば?っと思う方もいると思うんですけど、なかなか台所に立たせたくないと言う感情があって踏み出せませんでした。

 どういう感情かと言うと、ん~、なんと表現したら良いか分からないのですが、とにかく複雑なのです。主婦の方は分かってくれる方もいるのかと思いますが、私だけかも知れません。

 調理が終わったあとにいつもと違う景色になっているのが嫌とか、調味料などの置き場所を教える手間も面倒、そもそも私の男の料理で使っている調味料なんてそんなに無いと言う理由もあります。まだまだある様に思いますが、とにかく勇気が必要でした。

 

 一通り説明し、ソワソワしながら料理ができるのを待っていました。無事に完成し食べました。いつもの味でした。

 また、調味料や食材なども買いに行かないといけないですけど、同居には必要になってくる行動です。出来ることはしてもらわないと頭の体操にもならないし、今のうちに出来ることはして貰うようにしたいと思います。それが後々は私自身の負担の軽減になるかも知れません。ちょっとずつでしか前には進めません。こんな事していて良いのだろうか、早く生活を安定させないといけないと焦るばかりです。

 

 因みに私の料理はと言うと、料理を作ると言うか電気圧力鍋を使っているので、野菜を切って入れるだけ。調味料は塩少々とごま油などを少し入れるくらいです。それに、シーチキンやサバ缶など少しずつアレンジして作っていました。母親には味気ないものになるんでしょうね。今回の料理で砂糖をいっぱい使っているのに驚きました。

 

 母親を私の家に連れてくるまでは、自宅で時々母は料理をしていました。「私が作ってお父さんに食べるように言っても、いらないと言って自分は自分で何か買って食べてたんよ」と毎回聞くたびに言ってました。なので、私はそのおかずを時々貰うようにしていました。時々母の料理も食べるようにしておくと、認知症の早期発見にも繋がります。急に作れなくなったり、味付けが変わったりすると要注意です。なので、時々食べていました。今回の料理もいつもの味付けでした。濃い味付けです。

 

 しかし、気になることもあります。いつも同じ料理なのです。レパートリーが無く、ほぼ一つ。味の変化に気付きやすいと言えば気付きやすいのですが、他の手の込んだ料理はできるのか否か。心配です。

 

 でもまあ、一つ前に進みました。しかし、不安は無限大にあります。これからどうなっていくのやら。もう後戻りはできません。失敗するとイチからやり直す自信も気力もないです。

 介護に関するニュースで、「なんで誰かに相談しなかったんよ」「相談すればやり直せたやろ」っていうニュースってよくありますよね。今の私なら分かります。相談して、軌道修正する気力も体力もなかったんだろうな、って。何となく無事に一日が過ぎれば一安心。そして次の日が始まる。そんな毎日だったのでしょう。

 素直な気持ちで信頼して頼れる人がいないってかなり辛いもんです。

 

 私の家庭の問題を言えば、父親が最低なことです。彼が大黒柱としてしっかりしていてくれれば家族バラバラにならずに済んだんです。いつからこんな家庭になったのだろう。いつも思うし、時々書いてるかも知れないけど、いつも思います。仲の良い家庭、普通の家庭が羨ましい。

 

 本日も最後までお読みいただきありがとうございました。それでは良い一日をお過ごしください。