アラフィフ男子の思いつき雑記ブログ zatublog’s diary

いち介護職員の日常をブログにします

在宅介護の嫌な事件。他人事ではないですね。

 調べれば調べるほど嫌になる。もちろん父親に対してはもう取り返しが付かない、と言うか取り返すつもりもない。

 母親のことも調べるほどお金にだらしないことが分かる。目を背けたくなるくらい嫌になる。

 

 「昔はお金あったからな」とは言うが、掛けている保険からお金を借りてまでお金を使っているのだ。ローンを組んでまで借金をしてるのだ。何かの商品を紹介されればそれを買い、お金を貸してと言われればお金を貸し、しかもそう言った出来事ほぼ全てに適当なのだ。

 通帳を調べると、お金を貸して毎月きちんと返済してくれている人もいるが、いつからいつまで返済があるのか、いくらかしたのか、はっきり分かる資料もメモもないのだ。聞いても「そんな名前の人いてたな」とか言うだけだし、通帳から送金している人もいるが「誰やったかな?何で送金したんやろな?」などなど聞くだけ無駄である。

 自分でも駄目だとは分かっているみたいだが、何をどうして良いのかも分からないみたいだ。と言うか、考えようとはしないのかも知れない。

 

 母親を家に連れてきた私にとっては不安がいっぱいなのだ。けど、母はこれからの事や今の現実を見つめようとしていない。

 私も仕事をしないといけない。今後のことをどう考えているのか聞いてみた。

 もちろん何も考えていなかった。なんとかしてくれると思っているのだ。

 

 私は母が今している塾はどうするのかを聞いてみた。「人数は少ないけど来てくれる内はしたいよ」と話す。ならどうやって塾まで通勤するのかと聞いてみる。「自転車で行くよ、今日みたいに雨なら送って欲しいけど」と言う。いやいや、昨日は暑くもなく夕方もまだ暗くはならないし行けたやろ、とまたイラッとしたが「昨日は自転車で行けたと思うけど送ってって言ったよね」と言うと、「そうやったかな」と答えるのみ。

 昨日は郵便物が届くから受け取るまではいけないよ、と言ったがそれでも送ってもらい待ちやったやろ、と引きつり笑いしながら伝える。昨日は子供が早く下校する時間なので急に早く送ってと言われた。急に言われたので郵便物の指定時間を変更できなかった。

 「自転車で行けるんやから自分でも行けるように努力しやなアカンで。俺も仕事を探さなアカンのに、このままずっと頼ってくるなら送迎ありきで職探しをしやなアカンようになるやろ」と本音をこぼす。「そやな。助けてほしいよ」と母は申し訳無さそうに言うが多分言葉だけなのだ。

 母には私の将来の不安を分かって欲しい。どうやったら伝わるのだろうかと思う。自分もどこまで言っても良いのか、どこまで援助しないといけないのか、が分からない。塾を辞めれば弱っていくのはほぼ分かる。だから、自分でも努力して欲しい。

 

今日はニュースで、

「衰弱する母を見るのがつらかった」92歳の母を殺害か・・・59歳の息子逮捕 殺害後に無理心中も

 というニュースがあった。介護疲れなのである。気持ちはよく分かる。そうなった経緯は家庭それぞれ違うので分からない。でも、虐待でも無く優しい息子だったのだと思う。まあ、それも分からないが、私はそう思う。

 周りからすれば、「相談したら良かったのに」と簡単に言うだろう。経済的や身体的な問題もあるだろうし、気持ち的な問題や家庭環境などもあるだろう。簡単に相談できる環境ではないかも知れない。

 そして、相談を受けた側も一般的なことしか言えない。ケアマネジャーをしていた経験から言うと、一人のケアマネジャーが担当できる人数は35名、そこに要支援者は20名まで担当できたと思う。本格的な居宅のケアマネジャーでは無かったのでうろ覚えです。その他の支援者も同じのような気がする。

 ケアマネジャーで言えば、その一人ひとりにその人の家庭状況を把握しその人にとって適切な介護プランを作る、なんて出来る訳がない。研修では、講師の先生は理想的な事ばかり言う。「あなたはその関わり方を利用者ひとりひとりに35名担当できるのか?」と聞いてみたい。できる筈はないとはっきり言える。

 実地指導などで完璧なケアマネジャーは、ケアプランや支援経過など書類がきっちり出来ているケアマネジャーです。利用者や家族の事をしっかり考えているケアマネジャーほど書類が間に合わない、もしくはオーバーワークでしょう。なので、簡単なケアプランを作って、利用者の印鑑を作って、適当にやっているケアマネジャーでないと出来ない仕事だと思う。

 介護保険なんて現場を知らない人や理想だけを言う人だけで作ったに違いない。現場を知っていれば、そんな理想だけではそんな人数担当できないのは明確なのだ。

 ちょっと脱線ついでに話をすると、グループホームグループホームなんて利用者3人にスタッフ1人の手厚い介護とは言われているが、よく考えてみてほしい。一人が入浴介助、一人がおむつ交換、一人が掃除、一人が調理(一緒に食事を作るのが売りのグループホームだから入れてみました)などすることが色々あります。そういった事を時間を分けて介護するのです。

 しかし、認知症がある高齢者が入るグループホームです。見守りは必ず必要なのです(頭痛が痛いみたいな表現になりましたが、必要な上で必ずなのです)。スタッフは大変なんです。規定だけで言えば、夜勤入りや夜勤明けの人も一人と数えられる時間があります。わかりにくいかも知れないですが、日勤の3人の内の1人が夜勤者でも規則の上では良いのです。現場を分かっていない人が考えるとこうなるのです。スタッフは怪我をさせないようにするだけで必死です。、、、脱線話でした。

 

 と言うことでまだまだ悩みは解決しそうにないです。今このブログを書いている時も母は後ろに座りテレビを観ています。集中できないですがテレビを消す訳にもいかず、こんな少しのストレスでも溜まっていくのです。ですが、今は自分は自分が出来ることをするしかないのです。

 それでは本日も最後までお読みいただきありがとうございました。良い一日をお過ごしください。